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第15日  富士岡〜沼津(その1)

                                  歩いた距離   21.6km   03.03.08

 今日は矢倉沢往還の終点沼津まで行くつもりで、小田急新松田で乗り換え、
JR富士岡で下車する。

 天気がよく、JR松田駅のプラットホームから富士山がよく見える。

yagura15-01.JPG  富士岡駅に着くと、もう富士山には雲がかかっている。

yagura15-02.JPG  御殿場裾野線を越え、黄瀬川の段丘の上の道を行く。
緑が多く、ひんやりしている。この道の石仏は白く苔むして
いる。

 御殿場裾野線に出る。
 大坂という交差点で右の浅間神社に行く。長い参道で緑が多く清潔である。
「新しょうわ」の狛犬がいる。

yagura15-03.JPG  道が黄瀬川と並行する。
 大きな石の間を勢いよく川が流れている。

 山を背負って、鳥居と小さな石祠だけの神社がある。山神社の名がぴったりである。

 地蔵堂がある。境内に自然石の「申庚供養塔」と彫られた庚申塔を初めて見た。
馬頭観音もある。

 裾野市にはいる。

 岩波駅がある。そこから左側の農家が並ぶひなびた道を行く。
道脇にきれいな生活用水の流れがある。

yagura15-04.JPG  きれいな水がとうとうと流れている深良川のところに、
深良用水の説明書きがある。
 これは箱根用水ともいい、「深良村(現在裾野市)の名主大庭源之丞が
干害に苦しむ村民を救うため芦ノ湖の水を引きたいと考えました。
3年半の歳月をかけて湖尻峠にトンネルを掘り抜き、
寛文10年(1670)に貫通しました。水は深良川を流れ、黄瀬川に注ぎます」。

 JRの踏切を渡る。

 富士山を撮影するため三脚を立てている人がいる。途中に電線もなく写真にはいい場所で
あるが、朝から山頂付近は雲が取れないでいる。

 右側に日蓮上人車返し霊跡があり、地蔵堂ほどの建物がある。
日蓮が鎌倉から身延に入山するとき宿泊した地で、ここで車馬を返したといわれる。

yagura15-05.JPG

 旧道らしいくねった道を行く。

 深良コミュニティセンターの一角に民俗資料館がある。
今日は通り過ぎたが、前回来たときはそこで館員の人に
深良用水の展示を説明してもらった。

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 線路をガードでくぐってなお行くと、田の中に深良神社がある。
鳥居が木製で屋根がついていて、注連縄が太く真っ直ぐ横に
張ってあるのが珍しい。

典型的な「しょうわ」狛犬で、左ウンの尾が欠けている。

 そこから国道246に行くために、さいかち橋という跨線橋を渡る。
その上から富士山が見え、反対側には沼津の海が見える。

yagura15-07.JPG  道の傍らに、円塔状の石柱の周りに彫られた六面の地蔵がある。
彫りがだいぶん浅くなっている。
 舟形の一石六地蔵は多いが、それを円筒型にした珍しいもので、
六面幢(とう)六地蔵という。
東京散歩で見た品川区の安養院では、灯籠の火袋の部分として
使われていた。

 三嶋神社がある。

 境内にこの地の地名「石脇」の由来が書かれている。
 黄瀬川にユルギ石という大きな石があったが、「不思議なことに子供の両手にて動いた由」、
この奇石の脇の部落であるので石脇といったという。

 ここには昭和42年(1967)の「京耳タレ」狛犬がいる。目・鼻・口とも大きく、大きな耳が
後ろに垂れている。

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